お灸は痛みや症状のある箇所に行っても効果的なこともありますが、「隠れている本当の原因を探して、この原因に対する施術を行った方がより効果的」だと考えています。
温灸は、熱くなく優しい治療です。
病の原因は、東洋医学では気血の停滞と五臓六腑の不調和ともいわれています。
気血と五臓六腑の状態をよくすることが治療の目的になります。
基本的な治療部位は、どんな症状でも「足裏、足首」を温灸で施術します。
足は身体の土台です。
足を安定した状態することが健康においては重要と考えています。
「地に足をつける感覚」を大切にしています。
また体をリラックスさせ、施術しやすい状態にすることも目的にしています。
さらに足の冷えが強い方が多いので、それに対する施術にもなります。
「冷えは万病のもと」と考えています。
次に、腹部の温灸も行います。
お腹に温灸をするを理由は、内臓(五臓六腑)に対する施術と考えているからです。
お腹(五臓六腑)の状態がよくなると免疫力が向上したり、自律神経が安定することが多いようです。
全身の各種症状にも効果的です。
お腹の状態がよくなると内臓の働きもよくなりますし、骨盤を含めた下半身も安定した状態に変わることが多いです。
体の中心はお腹だと考えています。
便秘や下痢にも効果的と考えています。
便秘の場合は体に老廃物をためやすい状態になっているため、健康においては便秘を改善することは大切だと考えています。
必要に応じて、腰の五臓六腑に関するツボに温灸による施術を行うこともあります。
施術自体はとてもシンプルなものだと思いますが、シンプルなものほど奥が深いと考えていて、いろいろと工夫しています。