症状の増減は、関元一点灸の判断にはならない。
検査内容
1 姿勢分析
丹田の状態によっては気の上昇により、頭部の傾きを招き、下部脊柱に補正作用としての骨格の歪みを作り出す。その結果、耳の高さ、肩の高さ、脊柱の歪み、骨盤の歪みが生じる。
2 脈診
鍼灸の代表的な検査。その人固有の脈状を確認し、施灸の必要性の大きな判断材料になる。
3 手足の望診・触診
姿勢の変化により、左右の手足の長さの違いが現れて、ツボも変位する。
4 背診
主に背部の筋肉の緊張状態を見る。
5 腹診
主に下腹部(丹田)の状態を見る。最も重要な検査
6 関節可動域検査
関節の動きの制限が、気の流れの状態を表している。
関元一点灸は、すぐに施術を行うことはない。
まず、状態を知る必要がある。
関元一点灸は研究の末にたどり着いた、体のツボの中でも最も影響を与えるツボを関元穴と断定したものである。
関元一点灸は、近年東洋医学ではおろそかにされ始めている、哲学という要素が現在でも臨床の柱であり続け、それを誇りとしている。
それは気という自然の中にある見えない存在とその働きを理解するのに必要な要素である。