元気が体を治すと考えれば、元気を向上することができれば良いわけである。
灸術の研究ではすでに発表済みだが、「元気灸法」としての配穴として、中脘、気海、腎兪の4穴を使った灸法は、様々な症状に効果的と考えている。
これは腹部と腰部のお灸治療になる。
中脘で、後天の気である脾胃、さらに経絡の循環を考えると肺気と肝気、沢田流的には乳糜管を治療することができる。
気海は、先天の気である腎、気滞の治療、気虚の治療、丹田、小腸の治療を兼ねている。
腎兪は、先天の気である腎、副腎を含めた腎機能の治療となる。
中脘は任脈で前上、気海は任脈で前下、腎兪は膀胱経で後ろの左右で、上下左右前後の気の調整を行う。
4点という少ないツボで、これだけの意味を持たせて治療を行う。
元気灸法の4穴の施術順は、気海、中脘、腎兪は基本になる。
腎兪に関しては、左右または同時刺激かはまだ研究中。
壮数の目安ですが、基本的に棒灸で行う。