背中の状態を診ることは大切で、古方派の後藤艮山先生と香川修庵先生は背候診を重視されたようだ。
内臓の状態をある程度は把握していたのかもしれない。
内臓体性反射などを感覚として把握していたのかもしれない。
背部の神経は、交感神経がメインになると思う。
神経と併行して、血管もある。
血管運動と神経の働きを医学的に考える必要もあるかもしれない。
東洋医学でも、腹と背中の状態を観察して、内臓の状態をある程度は把握することはできる。
背部の検査法のひとつとして、上部胸椎、中部胸椎の状態を施術者の手で左右上下などに軽く揺らすことで、診ていくものを重視している。
この検査法で胸椎のつまりや引っ掛かりを診て、内臓の状態を把握するヒントになることもある。
背部のツボにお灸をすることで、筋肉がほぐれ、脊柱の可動性が回復することもある。
神経や内臓の状態も改善することもある。
背部と内臓の関係を考える上で、特に重要になるのが、腎臓と肝臓だと思う。
血液の消費も肝臓と腎臓は特に高いといわれている。
内臓の状態が改善することで、背部の筋肉の状態が改善されることが多い。
浮腫みの強い場合は、リンパや血液などの体液の問題があり、腎臓の状態を考える必要がある。