横浜お灸研究室 関元堂温灸院

横浜市のお灸専門 関元堂温灸院

孤独のお灸

孤独のお灸とは、個人でお灸治療院を営んでいる灸師が、仕事の合間にお灸について考えたお灸小話である。

 

考えているお灸は、鍼や手技療法のように高度なものではなく、民間療法に近いものである。

 

東洋医学を中心にしているため、大半は現代医学から飛躍した考えになっている。

 

淡々とお灸をすることを目的にしているため、奇跡的な治癒などはないと考えている。

 

 

主人公の灸師は、孤高で自由な生き方をモットーとし、鍼灸の流派や団体に関わることは、「人生を重たくする」とするとして、敬遠している。権威が嫌いである。

 

自分のお灸に対する信念をいくつか持っており、それに従ってお灸を行っている。

 

お灸をするときは、バランスやツボの組み合わせを気にしているが、論理的に考えずに、勢いで感覚にまかせたお灸治療を行うことも多い。

 

最新の治療学にも興味はあるが、基本的には素朴な東洋医学的なお灸・温灸を好む。望診と触診を中心とした体表観察を大事にしている。

 

白衣は似合わないので好まず、普段着でお灸を行っている。普段着のような気軽なお灸を目指しているのだから、普段着でお灸を行うというポリシーがある。

 

お灸をしたいと思うときに、お灸をするのが信条であり、無理してお灸をすることは好まない。「お灸を据える」という罰のようなお灸は嫌いである。

 

他者とのコミュニケーションは苦手で、問診以外は治療時には基本的に患者と会話はしない。患者からの質問には、簡潔に返事をするようにしている。ただし、お灸の話になると、一変して饒舌になることもある。

 

お灸では、理屈よりも、「直感に従うこと」を大切にしている。

 

ツボや治療法がわからないときは、まずは足に温灸か、神門にお灸にするか、気海に多壮灸する。

 

日本のお灸は、中国の鍼灸治療とは通ってきた道が違うと思っている。しかしそれも良しとする。中国鍼灸もリスペクトしている。

 

東洋医学好きではあるが、過度の自然志向やロハスやスローライフは嫌いで、現代医学を尊重している。お灸に過度の期待はせず、現実的に考えている。

 

神経学にも興味があり、治療思考は東洋医学と現代医学のダブルスタンダード気味である。

 

修行時代のトラウマから傲慢な治療家や患者は大嫌いで時に喧嘩になることもある。

 

鍼は才能がないと自覚しており、現在は放棄している。必要以上にお灸のみの治療にこだわっている。そのため他の鍼灸師と意見の対立がよく起こる。

 

お灸に関して、細部にこだわるオタク的な思考を持っているためか、流行の美容鍼灸やお灸女子などに対しては抵抗がある。また文化系のためかスポーツ鍼灸には興味がない。しかしお灸による美容効果やスポーツ選手、格闘家、ダンサーへの治療の有効性を認めている。

 

 

という設定で、お灸小話を書いていきたいと思います。まあ、今までのブログ記事もお灸小話なのですが、もう少しゆるめの感じで書いていけたら、いいなと思っています。気まぐれなものですので、続くかどうかわかりませんが。

 

ご意見、ご感想があれば、お気軽にコメントください。