もし、「鍼灸真髄」という本に出会わなければ、お灸の研究はやらなかったとまでは言うつもりは、ない。
しかし、僕の鍼灸師として進んだ道は今とは違ったものになっていたことも確かだろう。
鍼灸学生の頃、鍼灸大学を卒業した厳しい教員が、ぼそっと「鍼灸真髄」を教えてくれた。
価格は2200円くらいだった。
そして、それには三焦や腎や脾の重要が書かれていた。
鍼灸学生1年次から、僕は「お灸@倶楽部」という1人活動を始めた。
そして、お灸@倶楽部の活動として、様々な勉強会に参加したり、本を読み始めた。
僕のお灸の研究活動は、そういう風に始まった。
そして、今はどこにたどりついたのか、よくわからない。
東洋医学は、複雑で難解であるが、シンプルな部分もある。
そうであってほしいと僕は考えている。