人間は基本的には二本足で立つことで活動している。
よって、足の研究は重要である。
東洋医学的には、腎との関連も見逃せない。
灸師の勉強としては、足裏のツボは、湧泉と失眠がある。
失眠は奇穴で、不眠症に効果的と言われているし、踵の皮が厚いため、直接灸の練習に使うこともある。
湧泉は、首のコリをほぐし、頭部の血行をよくし、体のだるさや疲れにも効くツボと言われている。
足裏には、裏井穴などもある。
さらに足裏には、反射区がある。
足の反射区は鍼灸学校では基本的に学ばないと思う。
しかし、足ツボ(反射区)は奥が深く、お灸でも研究対象になると考えている。
足裏に全身のツボが集まっているといわれている。
例えば、脳下垂体から大脳にかけて効果的な親指のツボがある。
さらに、足の井穴や足の甲も効果的なツボが多い。
足温灸の最終目標は、足から全身を治療するというものである。
そのため、足の筋肉や骨格や関節の構造や機能を徹底的に研究し、経絡や足のツボも反射区も含めて徹底的に研究する必要がある。