足温灸は、足底と足首を温灸で温めることで、足の状態を安定させて、しっかり「地に足をつける体」を作ることを目的にしている。
足の状態がしっかりすれば、歩くだけで健康的な体を手に入れることができると思う。
健脚は、古来から大事にされてきた。
臓腑経絡的には、腎を中心とした施術方法になる。
また、頭寒足熱、上実下虚(上虚下実)という東洋医学の考え方も大切にしている。
四肢の問題は、脊椎に繋がっているという考え方がある。
構造的には、足のアーチをしっかり保持することを大切にしている。
歪みの原因は足の横アーチの崩れから始まるという考え方があるらしい。
東洋医学的には、腎の力を向上させることで、足の冷えを改善して、上(頭や首)に上がった気を下(足)に引き下げることを基本としている。
検査法は、舌診(寒熱や色、苔、血管などの状態をチェックする)、脈診(脈の速度、浮沈、硬さ、太さなどを見る)、腹診(丹田の状態を中心にみて、心下部、胃腸、肋下などを見る)。
足首の関節の状態を検査する。上下左右回旋の可動性触診を行い、さらにツボの左右差、寒熱、虚実を検査する。
背部の検査は、脊柱と脊柱起立筋周辺の触診を行い、足のふくらはぎの張り、足の長さを見る。
最後に、後頭部、首、肩の触診を行い、左右差を見る。
ツボで考えると、湧泉、足心、太渓、照海を温灸で施術する。
壮数は、各ツボの虚実、圧痛、浮腫、色、寒熱など考えて、施術する。
温灸なので、壮数というよりは、時間配分となる。