古来から、胃腸の不調は万病のもとという考え方もあります。
最近では「腸は第2の脳」という考え方もあります。
東洋医学では、小腸の募穴は、関元です。
関元への多壮灸が、古代中国では長生きの秘訣と言われている説もあります。
多くの全身症状についても、小腸の炎症が原因であることがわかってきています。
小腸を温灸治療すると、全身に発生している疾患が解消することもあります。
体調を崩す原因としては、小腸の機能低下です。
そして、それは食生活が原因のことがあります。
食生活の改善により、胃腸の健康を保つことが重要ですが、それだけでなく小腸に対する温灸法が腸内環境を改善すると思います。
多数の患者の問題は、食生活の問題(特に甘いもの)です。
内臓体壁反射と呼ばれる、内臓由来の疼痛が多いです。
内臓体壁反射で不調を起こす人は、腹部を支えている骨盤の不調の方が多いが、腹部自体にも問題があります。
腸には体をつくる細胞の数よりもはるかに多くの腸内細菌がいます。
ビタミン合成やホルモン調節など有益な働きをする一方、病気の原因になることもあります。
人間の遺伝子の数は約2万5000と言われていますが、腸内細菌が持つ遺伝子はその20倍から100倍と言われています。
腸は、「腸神経系」と呼ばれる独自の神経系を持っています。
腸の神経細胞は、脳に次いで多く、約1億個と言われています。
体の入り口である腸が正しく機能しなければ、脳を含めてどの臓器も活動することができません。
腸の働きを良くすると自律神経が整います。